靖国神社で爆発音がし、トイレ内で不審物が見つかった事件で、建造物侵入容疑で逮捕した韓国籍の全昶漢(チョンチャンハン)容疑者(27)をめぐり、警視庁が14日、韓国の警察当局に捜査共助を要請した。捜査関係者への取材でわかった。公安部は、不審物の一部は韓国で購入されたとみており、入手先の確認のため協力を求める。
公安部によると、トイレではタイマーや電子基板、火薬が入っていたとみられる鉄パイプなどが見つかった。部品については、全容疑者が9日の再入国時に同じものを所持していた。
捜査関係者によると、事件当時に滞在した11月21~23日に国内で購入した形跡はない。公安部は、再入国時と同様に韓国から持ち込んでトイレに仕掛けた可能性が高いとみており、韓国側の捜査協力を得て入手ルートを調べたい考えだ。x